【フジフジ富士Q】 5年経って振り返る
今年もまた、思い返した。
そうか、もう5年も経ったのかと、時の流れの速さを実感。
でも、フジファブリックにとっては、まさに激動とも言える5年。
2010年7月17日
富士急ハイランド・コニファーフォレストで開催された、「フジフジ富士Q」。
フジファブリック主催の、自分にとって伝説と言えるライブイベントです。
だってもう、本当に素敵なライブだったんだもの。
出演アーティストが錚々たる面々。
奥田民生を始め、吉井和哉、斎藤和義、スカパラホーンズ、真心ブラザーズ、くるり etc…
フジの楽曲をそれぞれ2曲ずつ披露。
原型を損なわず、しかしそれぞれの味付けで、思いを込めて演奏しているのがよく分かった。
こんな贅沢なことってあるのか?って、観客席でクラクラするほど気圧されてたな。
フジファブリックの原点の原点
志村くんが民生さんのLIVEをここで観て、音楽の道を志すこととなった、フジファブリックの原点の原点とも言えるとっても大切な場所。
志村君が亡くなる前からフジが主催するコニファーフォレストでのライブイベントは企画されていて、その当時、私は姉と「どんなLIVEになるんだろうねー。ちゃんとチケット取れるかな。」なんて会話を交わしていました。
まさか、こういうカタチで実現されようとは、誰も想像すらしないよ。
既にDVD化されているので内容は言わずもがな、ですが。
フジファブリック presents フジフジ富士Q -完全版-(完全生産限定盤) [DVD]
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山内総一郎が歌います
この時まだ “フロントマン” がいなくて、MCを担っていたのはダイちゃんでした。
今後はどうなるんだろう、このままこういう体制なのかなーなんて思っていました。
でも、LIVEの終盤で披露した『会いに』。
金澤「ヴォーカルは総くんです」
当時の心境を、それから4年後に彼はこう振り返ります。
マイクの前に立った時は、自分の心臓の音が聞こえました。『会いに』を歌うのは、タイムテーブルのラストだったから「これを歌えばライブは終わる!」って腹を括っていたはずなのに、結構な人数の前だったんで、圧を感じて。魂が細くなる感じを覚えました。でも、とにかくやり切ろうと。その後、「フジフジ富士Q」が終わった後くらいから、ご飯も食べられないぐらいの疲労感もあって、脱力感もありますし、「何かがひとつ終わった」という気持ちになりました。どういうふうに生きていこうっていうのを一番考えた時期でもあったと思います。(2014年8月2日「俺が歌う」と言ったんです フジファブリック 山内総一郎インタビュー | ダ・ヴィンチニュース)
そりゃぁ緊張するでしょう。
それまでギターが専門職だった人が、ヴォーカルも担い、1万6000人の観衆を目の前に、しかも新曲を披露するわけですから。
よくぞ歌うことを決意してくれたなぁって思います。
今やすっかりバンドのアイコンとも言える存在、フロントマンですよ。
まさか武道館で、アコースティックギターを手に、たった一人で『sing』という曲を歌う日が来るなんてね。
君をおもい 僕は歌う ラララってね
自分自身が歌うということに対し、自分がなんで歌っているのか?
ファンのみんながいるからだと、それしかないんだよ!と、武道館の舞台で力強く語ってくれた姿を一生忘れないな。
何だか長くかかった回想でした。