フジファブリック ホールツアー2015ファイナル @NHKホール 【前編】
かーなり久々に自分のブログと向き合います。
(Instagramでも同じようなコメントを書いているので、ここのブログにヒットされたフォロワーさんがいたら、あーあの人が書いてるのねと気付くはず)
11月29日、フジファブリックのホールツアーのファイナルとなるライブに行ってきました。
10月の日比谷野音から約1か月。
やっとこの日が来た!という気持ちに、ついに来てしまった!という複雑な感情が絡み合っていました。
↑↑《きょうの公演》っていうピンク色の掲示、結構好きです。由緒あるNHKホールの ぶれない真面目さがにじみ出ている。
このツアーファイナル、フジにとってもワンマンは今年最後。
そして私にとっても、国内最後のライブ。
夫の仕事の転勤が決まり、私は仕事を辞めて帯同することにしたのです。
年明け1月から約4年ほど、ニューヨークに赴任します。
この間、年に1度は1か月ほど帰国する予定ですが、その時期にフジがタイミングよくライブを行うなんて限らない。
フジファブリックのライブとしばしのお別れです。ステージ上の、生の彼らを見られるのはきっと4年か、もう少し先になるでしょう。
フジファブリックのみならず、くるり、ハナレグミ、ZAZEN BOYS、曽我部恵一、夏フェスなどなど、毎月のようにライブ会場へ足を運び、私の人生を彩ってくれた彼らの音楽をしばらく浴びることができない。
ライブに合わせて毎度帰国したいところですが、一般庶民には到底不可能。
まーこれも人生。仕方がないですね。しばらくの我慢。(って自分を納得させるのに結構時間かかった)
というわけで、これが渡米前、最後のライブということで、望む気持ちはいつもと違うものでした。
幸運の女神、降臨。
ライブレポの前に、自分に舞い降りた幸運の女神がもたらした、奇跡の話を二つほど(大げさな‥)
①座席の話
私はこれまで多くのバンド、アーティストのライブに繰り出しています。
だいたい先行でチケットを確保しているので、整理番号も毎回まぁいいねという感じ。
フジファブリックは7、8年くらい毎年、毎ツアー、都内のみならず地方公演にも行き続けているのですが、自分史上最高の良席でした。
チケットが自宅に届いて座席を確認した時、思わず叫んだ。
なぜなら、座席が最前列だったから‥‥
普段の常設席ではなく、いわゆるオーケストラピットの一番前。
NHK紅白歌合戦の審査員席よりも前。
着席して、そのステージの近さにびびってしまったほど。
一緒に行った姉も感激していた。
先行発売で散々チケットを申し込んでも、整理番号はせいぜい最高は90番台くらいだったような。
3年前のライブ(徒然流線ツアー@新宿LOFT)もハコがすんごく小さいのでステージが近っ!!て思ったけど、こういうホールでは初めての位置なのでやけに嬉しくなってしまった。目の前に他の観客がいないっていう。
ここからどんな景色が見えたのかは、後半のライブレポで書きたいと思います。
②福引きの話
今回のツアー会場限定スペシャル企画として、オフィシャルモバイル会員サイト「FABch」の会員が参加できる福引きがありました。
その名も“FABちゃん開運福引き”
日比谷野音ではFABちゃんバッジが当たった。
そして今回、コロコロと回して出てきた玉。
それは金色。
あまりにも自然に、コロンと現れた金の玉に、え??って。
目の前のスタッフさんが鐘をガラガラ鳴らして「おめでとーございまーす!」って言われたはずなんだけど、頭が真っ白でいまいちこの数十秒のことをはっきり思い出せない。
人って驚きすぎると本当に意識がぶっ飛ぶんだね。
そして悲鳴を上げて拳を突き上げた私。周りにいた方、うるさくしてごめんなさい。
金賞の商品は、BOYSリリース記念ゆるいか生配信SP掲示用習字。
あの教室の壁に貼ってあった、メンバーが書いた習字です。
↓↓加藤さんの後ろに貼ってあるアレ。
スタッフさんから渡されたQRコードをスマホで読み取り、そこに個人情報やメンバーへのメッセージを記入し、送信して終了。
その場で習字を選んで持ち帰らせて頂けると思ったら、後日ランダムに習字が選ばれて自宅に郵送されるとのこと。
まさかあの習字が自分の手元に来るなんて。
でも、フジファン以外から見たら、「この習字、何?」って思うでしょうな。
帰宅して夫に金賞が当たった話をしていたんですが、「それでどんな習字なの?」って聞かれた時、「え‥あぁ…」って説明に詰まったので。
確かに冷静に考えたら、ただのお習字ですね。
あいだみつお氏の書でも、著名人の格言がどどんと書かれたものではなく、「牛肉」とか「昆布」ですから。。
それでもやっぱり嬉しいのは、自分が心底フジファブリックのファンであり、愛している証拠なんだなと思いました。
そんなこんなで、幸運の女神はこうして舞い降りたのでした。
いろいろ当たり過ぎてこの先に転落人生が待ってるんじゃなかろうかと不安にもなる。
でも、その足で宝くじを買いに行ったら、もしかして当たるんじゃん?なんて考えていた私。
この二つのプレゼントは、フジファブリックからのお餞別だと勝手にとらえています。
開演前からすでにテンションメーターは振り切れ寸前。
下につらつらとライブを振り返って書いていたのですが、あまりにもながーくなってしまったので、前編・後編に分けてみました。
このライブ、自分が来たフジファブリックの過去のライブの中でもトップ3にランクインするんじゃないかっていうくらい素晴らしく、印象に残るものでした。
後編に続く~
ZAZEN BOYS MATSURI SESSION @恵比寿LIQUIDROOM
だいぶ放置していたブログ。もう1週間以上前のことになりますが、、7月23日に恵比寿のリキッドルームで行われた、ZAZEN BOYSのLIVEに行ってきました。
久しぶりのワンマン。 え、いつぶりだ。
アルバム発売記念とかじゃなくて、LIQUIDROOMの恵比寿移転11周年を祝うライブシリーズ。
この10日前には電気グルーヴがやってました(←こちらも行きたかった涙)
今回もゴリッゴリの向井節が炸裂。
彼らの音楽が好きか嫌いか、その好みは真っ二つに割れるんじゃないかね。
とにかく全て独特。音楽も、バンドの雰囲気も、演奏スタイルも。
軽い気持ちで「これ聴いてみてー☆」なんて、友人におすすめできません。
最新アルバム‥‥と言っても2012年発売です。これも4年ぶりに出たもの。間あけるよねー。
- アーティスト: ZAZEN BOYS
- 出版社/メーカー: SPACE SHOWER MUSIC
- 発売日: 2012/09/05
- メディア: CD
- 購入: 4人 クリック: 49回
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「繰り返される所業は無常 よみがえる性的衝動」
ナンバーガール時代からの、向井秀徳にとって いわば “枕詞” のようなセリフ、っていうか歌詞か。
これがLIVE中に何度もいろんな曲中に出てくる。
一般ピーポーのワタクシには、その神髄が難解すぎて理解できませんけどね…
でも、10年前くらいに夏フェスかカウントダウンジャパンか何かで初めて彼らの演奏を目の当たりにし、度肝を抜かれました。
フジファブリックの志村くんは、くるりの岸田氏に「分類できない変人」扱いされていますが、向井秀徳も同じカテゴリーに相応しい‥
まー2時間弱、向井ワールドにどっぷり頭のてっぺんからつま先まで浸かってきましたよ。
ZAZENのLIVEってこんな感じ
LIVEを例えると‥
- 日本刀のような切れ味
- 袋叩きのようなリフ、リフ、リフ
- 手裏剣のように突き刺さるビートの嵐‥‥
ってなぜにこんな暴力的で攻撃的な表現しか思い浮かばないのか。。。
でもあながち間違ってないと思う。
向井秀徳がこのバンドの指揮を司り、動きを操る。それにメンバーが応えていく。
変拍子がバンバン入ってくる。
だからノリ方が難しくって、初めて見た時はかなり戸惑った。
「ジャジャジャ!ジャジャジャ!」とか、「ダッ!ダッ!」っていう感じのアンサンブル多数。切れ味が抜群。
ここまで「‥のような」って例えを羅列してますが、もうどうにもこうにも、とにかくLIVEを一度見てくれと言いたい。
客層は野郎率高め。男クサい。もちろん女子一人参戦の子もいましたよ。
本編をざっくり振り返る
新しいアルバムも出ていないので『すとーりーず』中心かなと思いきやそうでもなかった。
MCはほぼなし。途中、向井氏の無茶ブリにメンバーが巻き込まれて困惑する場面がありました(笑)
(向井氏が言ったセリフをそのまんまメンバーに言わせるっていう。)
いろいろと自由度が高い。
ねっとりと粘り気のあるナンバーや、吉兼“カシオマン”聡のギターと向井氏のシンセが絡み合うサイケデリックなナンバーなどなど、畳み掛けるように次々と演奏された。
“サイボーグのオバケ” ←「パンツ」を連呼する曲。長澤まさみと有村架純が歌詞に登場。カシオマンとの掛け合いが毎回楽しみ。
アルバム『すとーりーず』から、“はあとぶれいく”
ZAZENには珍しく、メロディックでちょっとポップでヘンテコ。
向井氏はなぜかメガネからサングラスに。そしてこの曲だけはボーカルに徹する。
ハンドマイクを昔のアイドルみたく両手持ちで歌ってた。深々とおじぎをして、直立で、しかもステージの端の方で… (謎)
軽く口ずさめる貴重なナンバーです。
“泥沼”から入り、“ポテトサラダ” “Honnoji” 再び “泥沼” に戻るというメドレーは秀逸。
でも “Honnoji” だけフルで聴きたかったな。
最後に “半透明少女関係” をやってほしいなーって思っていた人、多かったんじゃないだろうか‥。せっかくのライブハウスなんでね、立てノリできるナンバーも欲しいよね。
今回ダブルアンコールを求める拍手にも、それが表れていたような。
新曲やってくれた!
向井「親タヌキと子タヌキが8万匹くらいいる山で出来た曲です」
メロディーが思い出せないけど、曲のテンポと展開がとてもよかった。早くCD出して―
ZAZEN BOYS Honnoji LIVE - YouTube
4人が神経を集中させて音を合わせてる姿、絶妙な掛け合いは見ていて息を呑む。
全身で爆音を浴びたなーって感じ。後方でゆったり観ていたのに、音が結構デカめだったので耳が‥その後、4日間ほど難聴でした。。。そんなに小さいハコでもないのに。仕事や日常生活に支障をきたしますからねマジで。(※LIVE用の耳栓もあるみたいなので買っておこうかな。)
時計を見ると、2時間いかないくらい。もうちょい聞きたい気持ちもあったり。
でもZAZENワールドは≪遊び足りない≫くらいがちょうどいいのかも。
やっぱりヘンテコで、難解で、超絶カッコイイ。
*セットリスト*
- 破裂音の朝
- SI・GE・KI
- HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
- サイボーグのオバケ
- はあとぶれいく
- 感覚的にNG
- Weekend
- TANUKI
- CHIE chan's Landscape
- IKASAMA LOVE
- MABOROSHI IN MY BLOOD
- 天狗
- 泥沼~ポテトサラダ~Honnoji~泥沼
- COLD BEAT
- 6本の狂ったハガネの振動
- WATER FRONT
- Friday Night
- 自問自答
- (encore)Asobi
【フジフジ富士Q】 5年経って振り返る
今年もまた、思い返した。
そうか、もう5年も経ったのかと、時の流れの速さを実感。
でも、フジファブリックにとっては、まさに激動とも言える5年。
2010年7月17日
富士急ハイランド・コニファーフォレストで開催された、「フジフジ富士Q」。
フジファブリック主催の、自分にとって伝説と言えるライブイベントです。
だってもう、本当に素敵なライブだったんだもの。
出演アーティストが錚々たる面々。
奥田民生を始め、吉井和哉、斎藤和義、スカパラホーンズ、真心ブラザーズ、くるり etc…
フジの楽曲をそれぞれ2曲ずつ披露。
原型を損なわず、しかしそれぞれの味付けで、思いを込めて演奏しているのがよく分かった。
こんな贅沢なことってあるのか?って、観客席でクラクラするほど気圧されてたな。
フジファブリックの原点の原点
志村くんが民生さんのLIVEをここで観て、音楽の道を志すこととなった、フジファブリックの原点の原点とも言えるとっても大切な場所。
志村君が亡くなる前からフジが主催するコニファーフォレストでのライブイベントは企画されていて、その当時、私は姉と「どんなLIVEになるんだろうねー。ちゃんとチケット取れるかな。」なんて会話を交わしていました。
まさか、こういうカタチで実現されようとは、誰も想像すらしないよ。
既にDVD化されているので内容は言わずもがな、ですが。
フジファブリック presents フジフジ富士Q -完全版-(完全生産限定盤) [DVD]
- 出版社/メーカー: SMA(SME)(D)
- 発売日: 2011/07/20
- メディア: DVD
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山内総一郎が歌います
この時まだ “フロントマン” がいなくて、MCを担っていたのはダイちゃんでした。
今後はどうなるんだろう、このままこういう体制なのかなーなんて思っていました。
でも、LIVEの終盤で披露した『会いに』。
金澤「ヴォーカルは総くんです」
当時の心境を、それから4年後に彼はこう振り返ります。
マイクの前に立った時は、自分の心臓の音が聞こえました。『会いに』を歌うのは、タイムテーブルのラストだったから「これを歌えばライブは終わる!」って腹を括っていたはずなのに、結構な人数の前だったんで、圧を感じて。魂が細くなる感じを覚えました。でも、とにかくやり切ろうと。その後、「フジフジ富士Q」が終わった後くらいから、ご飯も食べられないぐらいの疲労感もあって、脱力感もありますし、「何かがひとつ終わった」という気持ちになりました。どういうふうに生きていこうっていうのを一番考えた時期でもあったと思います。(2014年8月2日「俺が歌う」と言ったんです フジファブリック 山内総一郎インタビュー | ダ・ヴィンチニュース)
そりゃぁ緊張するでしょう。
それまでギターが専門職だった人が、ヴォーカルも担い、1万6000人の観衆を目の前に、しかも新曲を披露するわけですから。
よくぞ歌うことを決意してくれたなぁって思います。
今やすっかりバンドのアイコンとも言える存在、フロントマンですよ。
まさか武道館で、アコースティックギターを手に、たった一人で『sing』という曲を歌う日が来るなんてね。
君をおもい 僕は歌う ラララってね
自分自身が歌うということに対し、自分がなんで歌っているのか?
ファンのみんながいるからだと、それしかないんだよ!と、武道館の舞台で力強く語ってくれた姿を一生忘れないな。
何だか長くかかった回想でした。